むし歯を治したところが再度、むし歯になり、再治療を受けたご経験がある方も多いかと思います。
珍しくない、むし歯の再治療(特に保険の銀歯)。
では、外科手術を行うインプラントをやり直すことはあるのでしょうか?
インプラントの再治療は、可能です。ただし、インプラントの再治療を行うときは、相応の理由・原因が必要になります。
今回は、「インプラントの再治療」および「再治療の費用負担はどちら持ち?」についてのお話です。
目次
■インプラント治療はやり直せるの?(インプラントにおいて再治療になるケース)
◎インプラントの再治療が必要になる場合があります
インプラントのやり直し(再治療)とは、埋め入れたインプラント体を撤去する手術を行い、再度、顎の骨にインプラント体を埋め直す手術を指します。
インプラントのやり直しができるの?という点についてですが、インプラントの再治療は可能です。
以下のようなトラブルが起きたときに、インプラントの再治療が行われます。
[インプラントの再治療が必要になる場合がある、トラブルの例]
- インプラント手術後、何らかの原因(細菌感染や患部への刺激など)により、インプラント体と顎の骨の結合が十分に得られない・結合が阻害されている
- 不適切な位置へのインプラント体の埋め入れにより、噛み合わせが大きく乱れている
- 治療後、ケア・メンテナンス不足などが原因でインプラント周囲炎を発症し、重度に進行している(歯ぐきや顎の骨が大きく吸収し、インプラント体がグラグラしている)
- 転倒など、外傷によってインプラント体と顎の骨の結合に支障が生じ、インプラント体がグラグラしている
■インプラントの再治療にかかる費用は患者様が支払う?それとも、歯科医院が費用を負担してくれるの?
◎保証の有無や保証内容により、インプラントの再治療の費用にかかる負担割合が異なります
インプラントの再治療の際、費用は患者様・歯科医院側、どちらが負担するのか、気になる方も多いかと思います。
インプラントの再治療においては、インプラント保証の有無や保証内容により、再治療費の負担割合が異なります。
手術時のミスなど、明らかに歯科医院側に責任があると思われる場合は、費用を歯科医院で負担するケースもありますが、ケア・メンテナンス不足など、患者様側に責任がある場合には、保証されず、再治療の費用が全額、患者様のご負担になることも。
なお、クリニックによっては、手術後の年数により、インプラントの再治療の費用における患者様の負担割合が変わっていくところもあります(3年以内は10割、5年以内は7割、10年以内は5割など)。
【インプラントの治療院選びでは、保証の有無・保証内容を確認しておきましょう】
インプラントの再治療の際、患者様・歯科医院側、費用がどちら持ちになるかは、保証の有無・保証内容によって異なります。
インプラント治療を受ける前には、万が一のトラブルが起き、インプラントが再治療になった場合を考慮しておくことが重要です。インプラントの治療院選びでは、そのクリニックにインプラント保証があるのか、および、保証内容を確認しておきましょう。
– インプラント体 最長10年・上部構造 最長5年のインプラント保証を設けています –
当院では、患者様により安心してインプラント治療をお受けいただくために、埋め入れるインプラント本体の保証は最長10年、上部構造については最長5年のインプラント保証を設けています。もし破損があれば、基本的に修理にて対応いたします。
インプラント保証の内容や適用条件など、詳しくは、歯科医師・スタッフまでお尋ねください。