インプラントにおける失敗は「早期に脱落してしまうこと」「感染などを起こすこと」「処置中の事故」などさまざまあります。
インプラントが一般に広がるようになってから数十年が経ちました。
そのため初期の頃よりも定着性や確実性が高いといわれていますが、どんなに確率が低くてもリスクは伴います。
インプラント治療でできるだけリスクを減らすためにはどうすればよいのでしょうか。
またリスクが潜んでいるとしたらどのような部分なのでしょうか。
目次
■インプラント失敗のリスクはどこに潜んでいる?
◎診断などのミス
骨の密度や厚みを見誤ることによって、脱落を起こしやすくなります。
また、インプラント周囲炎にかかりやすいような清掃不良の患者様にインプラントを埋入すると炎症を起こし、早期に脱落してしまう危険があります。
その方の全身状態や清掃状況を的確に把握することが大切です。
◎滅菌が甘い
インプラントは骨と直接結合しているため、炎症を起こしてしまうと歯根膜がある状態よりもより早期に広がってしまいます。
そのためインプラントの滅菌状態には注意する必要があります。
滅菌の甘い医院での埋入はリスクを大きくします。
◎処置中のミス
インプラントがうまく埋入できない、角度を誤ったなど、術式内でミスが起こるとこれも脱落の原因になります。
的確な診断が行われていないことによっても、術式内で重大な失敗が起こりえます。
■リスクに対応するために
◎きちんと相談できる医院を選びましょう
全身疾患の状態や、患者様ご自身の不安などをきちんと相談できる歯科医院を選びましょう。
できれば相談だけの時間をどこかに設けてくれる歯科医院が安心です。
◎設備が整った医院を選びましょう
オートクレーブ、歯科用、CTインプラント埋入時のガイドなど、インプラント用の設備がきちんと整った医院を選びましょう。
歯科用CTは三次元的に骨の状態を把握できるもので、ガイドはインプラントを打つ位置を的確に示してくれるものです。
また一般の診療と並行してやるのではなく、インプラント用のオペ室がある歯科医院もあります。
このような医院だと安心です。
◎インプラントの症例を多く診ている歯科医師が安心
歯科医師は多くの勉強を行ってから患者様のインプラント埋入を行うため、きちんとした歯科医師であれば経験が少なくても一定のレベルで処置を行えます。
しかし、やはり経験豊富な歯科医師だと安心です。
◎術前・術後のケアをしっかりしてくれる
口腔内の環境が整っていない状態でインプラント治療を行うと、細菌の付着により炎症の原因となる可能性や、術後のインプラント周囲炎などのリスクをあげることにつながります。術後はもちろんのこと、術前のケアに力を入れているかも、大切なポイントです。
また、術後はインプラント周囲の清潔を、天然歯以上に保たなくてはなりません。
そのためブラッシング指導やクリーニングを、適切に行える歯科医師や歯科衛生士がいる医院を選びましょう。
当院の術前ケア
術後のケアはもちろん術前ケアにも力を入れている当院では、デンタルクリンというメンテナンスプログラムを術前の患者様に無料で受けていただいております。
デンタルクリンでは、専用器具を用いた口腔内の徹底清掃とエアフローという微細なパウダーによる歯面清掃を行い歯の表面を傷つけることなくメンテナンスを行います。
【リスクを把握してより良いインプラント治療を選択できるように】
どんな治療もリスク0で行うことは不可能ですが、しかし限りなく0に近づけることはできます。
そのような部分に力を尽くしている医院を選択し、安心してインプラント治療を受けましょう。