歯の話12.5 全身に広がる歯周病の怖ーい Information
みなさんこんにちは!小田原の歯医者さん白山歯科クリニックの田賀です!
歯周病は歯ぐきの炎症に始まり、やがて歯を支える骨まで溶かしてしまうとても怖い病気です。しかしそれだけではありません!
歯周病によってお口の中が出血すると、そこから細菌が血管内に入り込みます。
そして血流にのって全身へ…。実は、歯周病はお口だけでなく、体全体に悪影響を及ぼします。
糖尿病と歯周病…その悪循環
糖尿病によって引き起こされる合併症といえば、腎症、網膜症などが有名ですが、実は歯周病もその一つです。
同時に、歯周病もまた糖尿病治療の要である「血糖コントロール」を妨害します。
つまり、お互いに悪い影響を与え合っていますので、糖尿病の方は歯周病にも十分注意してください。
早産、低体重児出産のリスク増加
妊娠中はホルモンの変化で、通常より歯周病になりやすい体質になっています。
さらに、歯周病が血管から子宮に至ると、子宮収縮を起こし早産や低体重児出産の原因となることも。
そのリスクは歯周病ではない人と比べ、約5倍以上です。
お年寄りに多い誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)も…
気管にだ液やプラーク(歯垢「しこう」)が入ってしまうと、それに含まれる細菌が肺炎を誘発します。
この細菌には歯周病菌も含まれますから、歯周病が悪化し歯周病菌が増えると、誤嚥性肺炎のリスクも高まります。
心臓の病気にも影響が…
口内の血管から入り込んだ細菌などは全身に回っていきます。
これが心臓周辺に至ると、血管の詰まりの原因となり、この詰まりが心筋梗塞や狭心症などを引き起こします。
このように、歯周病は全身にさまざまな悪影響を及ぼします。しかし、歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、気づいていない方もたくさんいます。
実際には成人の8割が歯周病だといわれてますので、自覚がなくてもぜひ一度検査を受けましょう!!
https://hakusan-dental.com/service/preventive.html
https://hakusan-dental.com/case/case03.html