歯の話19 砂で歯をみがく?! ~歯みがき粉の歴史~ Information
みなさんこんにちは!小田原の歯医者さん白山歯科クリニックの田賀です!
みなさん、きちんと食後に歯みがきをしていますか?
歯みがきは、お口の健康維持の基本、「食後には歯みがき!」忘れないでくださいね。
■ 3500年もの歴史が!
さて、その「歯みがき」に欠かせないのが「歯みがき粉」。
普段、何げなく使っているかもしれませんが、歯みがき粉の歴史は古く、なんと約3500年前のエジプトですでに使われていました。
古代の人もお口の健康に気を使っていたんですね。
■ 砂まじりの歯みがき粉
一方、日本では、平安時代に塩で歯をみがいていたという記録もありますが、江戸時代にはなんと砂で歯をみがいていました。
細かい砂に漢方薬をまぜ、歯みがき粉として使っていたんです。
砂が歯の汚れを落とす研磨剤になっていて歯の汚れがよく落ちるんですね。
■ 砂の歯みがき粉の欠点
しかし、いくら細かいと言ってもそこは砂、粒が粗く、確かに汚れは落ちるかもしれませんが、歯の表面も削れてしまうという欠点があります。
そのため、歯みがき粉の砂には、房州砂という房州(今の千葉県)の特にきめの細かい砂が重宝されていたそうです。
■ 歯はきれいになるけど…
現在、市販されている多くの歯みがき粉にも研磨剤が含まれています。
ですから、歯の汚れを落とすにはいいのですが、歯の表面が削れるのは大きなデメリットです。
大切なのは、皆さんのお口の状態にあった歯みがき粉を使うこと。
歯みがき粉には研磨剤が含まれていないものもありますので、選び方はよくわからないときは
どうぞお気軽に歯科医師やスタッフにご相談くださいね。