歯の話24 歯の神経を治療するのは、なぜ回数がかかるの?! Information
みなさんこんにちは!小田原の歯医者さん白山歯科クリニックの田賀です!
「ズキンズキン」と激しく痛むむし歯、いやですよねぇ。こうした痛みの場合、多くは「歯の神経を取り除く治療」が必要になります。
「歯の根の治療」という言い方をすることもあります。実はこの治療、「神経を取り除く」といっても、ただ取ってしまえばいいというわけではありません。
そもそも、なぜ激しく歯が痛むのか。それは「むし歯菌が歯の表面を突き破り、神経まで侵されてしまったこと」が原因です。つまり、歯の内部までむし歯菌が広がっているので、神経を取るだけでなく内部のむし歯菌を取り除き、さらにしっかり消毒したうえで、密閉もしなくてはいけません。これをしっかり行わないと、再び細菌が繁殖して痛みが発生し、もう一度同じような治療をしなくてはなりません。
歯の断面図をご覧ください。神経は「根管」と呼ばれる部分に入っていて、治療ではこの「根管」内にいる細菌を取り除き、さらに密閉しやすいように形を整えます。このように絵で表現すると、とてもシンプルにみえますね。
写真をご覧ください。穴になっているのが実際の「根管」です。実は治療で実際に目に見える部分はたったこれだけ。しかも「根管」の太さはほんの数ミリしかありません。そうでなくても見えにくい口の中。作業が困難な上、しっかりむし歯菌が取れたかどうか確認しながらの作業なので、どうしても回数がかかってしまうのです。
このように「神経を取る」治療は、地味ではありますが細かく、とても根気がいります。
しかし、皆さんの歯をしっかり守るために、決して手の抜けない重要な治療ですので、来院回数が多くなることもありますが、どうかご理解をいただき、最後までご来院いただければと思います。
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