歯の話 29 ある武士の願いとは… 歯が痛いときは神頼み!? Information
みなさんこんにちは!小田原の歯医者さん白山歯科クリニックの田賀です!
今回は歯科にまつわるお話しをしたいと思います。
●歯にご利益のある神社
歯が痛いのって憂うつですよね。ご飯も食べられないし、しゃべるのも苦痛。
じっと口を閉じていてもズキズキ。
そんな時はもちろん歯医者に来てほしいのですが、神様にお願いするのも
ひとつの手かもしれません。
●歯痛に悩む武士
そこにまつられているのは、清兵衛という武士ですが、
江戸時代、参勤交代でちょうど日枝神社の前を通りかかった時に
歯がひどく痛み始めました。
今なら、歯医者さんに行って治療をしてもらうところですが、
江戸時代のこと、そう簡単にはいきません。
痛みのあまり歩くこともできず、行列からは遅れるばかり。
ひどい痛みはおさまる気配もなく、また殿さまにきちんと仕えることもできず、
無念に思った清兵衛はなんと切腹してしまったんだそうです。
その際に彼はこう遺言しました。
「拙者のように、歯の痛みで苦しむ者がないようにお助けしたい。」
遺言により清兵衛は小さな祠(ほこら)にまつられました。
●歯のトラブルは昔から
以来、日枝神社に歯が痛い人が訪れるようになり、
痛みが治まると「船の錨(いかり)をくわえた女性の絵馬」
を奉納するようになりました。
「錨のように歯が丈夫になることを願う」
などその起源には諸説ありますが、どの説でも歯が健康になったことに感謝して、
ということのようです。
調べてみると、全国に歯にご利益のある神社やお地蔵さんがあります。
やはり昔から、歯の痛みは生活に密接した深刻なトラブルだったんですね。
皆さんは 歯が痛くなったら我慢しないで、まずは、歯医者さんに行きましょうね。
お参りは、歯が治ってからお願いします。