歯の話49 『こんなに凄い唾液パワー ただのヨダレじゃありません!!』 Information
みなさんこんにちは!小田原で評判の痛くない歯医者さん白山歯科クリニックの田賀です!
だ液は普通の成人で1日に1.5リットルも出ると言われています。なぜだ液はこんなにたくさん出るのか?実はだ液は、私たちが生きていくために欠かすことのできない、様々な役割を持っています。
【唾液がなかったら、歯はすぐにボロボロになります!!】
ちょっと驚くかもしれませんが、私たちの歯は食事のたびに「むし歯菌」が出す「酸」によって溶かされています!これを「脱灰(だっかい)」といい、「むし歯」はこの脱灰の状態が続くことでなってしまうのです。
しかし、あるものの作用で、なんと溶けた歯が再生(再石灰化)します!そう、その「あるもの」こそが「だ液」なんです!「だ液」はカルシウムなどのミネラルを含んでおり、その力で歯の再石灰化を行います。
【唾液の力で自分を守れ!】
清涼飲料水など酸の強いものを口に入れると、あっという間に歯が溶けやすい状態になります。しかし、そうした危険から歯を守っているのがやはり「だ液」。だ液には酸を中和する「緩衝能(かんしょうのう)」と呼ばれる力があり、口の中を中性に保とうとしてくれます。梅干しなど、酸っぱいものを食べるとだ液があふれ出てきますが、これは脳が「歯を守れ!」と指令を出しているのですね。
さらにだ液には、むし歯や歯周病をはじめ、口から入り込もうとする様々な病原菌の繁殖を抑えたり、殺菌する役割も。だ液は私たちの体をいろいろな病気から守っているのです。
【ドライマウスに注意!】
色々な役割を果たし、私達の生活にとって欠かすことのできない「だ液」。
実は、そんな大切な「だ液」が少なくなってしまい、口の中が乾燥して、様々なトラブルの原因となる病気があります。それが「ドライマウス」です。ドライマウスの原因は様々ですが、もしそうした症状を常に感じるようでしたら、できるだけ早めに私達にご相談ください。
《唾液のたいせつな8っの役割》
1.口臭を抑える
だ液が食べかすや細菌を洗い流してくれることで、お口が清潔になり口臭を防いでくれます。
2.おいしく食事ができる
実は、食べ物の味は舌にのせるだけではわかりません。味成分がだ液と混ざることにより、はじめて味を感じることができるのです。
3.がんを防ぐ
だ液の中に含まれる「ペルオキシダーゼ」には食品添加物や魚の焼け焦げなど、発がん性物質の作用を抑える働きがあります。
4.アンチエイジング
だ液の中に含まれる「パロチン」は成長ホルモンの一種で、歯や骨の再石灰化を助け、さらに肌の新陳代謝を促します。
5.細菌の侵入をブロック
お口には様々な病原菌が入ってきます。だ液には殺菌・抗菌作用があり、こうした病原菌の侵入をブロックしてくれます。
6.飲み込むのを助ける
だ液がなければ、食べ物が柔らかくならず、さらにお口やノドからも潤いがなくなり飲み込むことができなくなります!
7.消化促進
だ液には、アミラーゼという消化酵素が含まれており、でんぷんを糖に分解することで体内への吸収を助けます。
8.粘膜を守る
柔らかい粘膜はとてもデリケート。硬い歯や、熱いお茶などで粘膜に傷がつかないよう、だ液が守っています!
以上多数の働きを持つ唾液ですが、歯が無いと唾液の出が大変悪くなります。
そんな方には是非このページもご覧ください。